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イベントレポート
【ら・し・さの終活講座第20回】「社会保険と税金を理解する講座 第1回 年金にかかわる税金のしくみを理解する」
ら・し・さの終活講座第20回
ら・し・さの終活講座第20~22回は、社会保険と税金を理解する講座として3回シリーズで開催しました。
第1回目は「年金にかかわる税金のしくみを理解する」です。講師は、生命保険の見直しを中心にお客様の相談に応じる機会が多いファイナンシャル・プランナーの廣木智代人さんと、社会保険と税金の関係に詳しい同じくファイナンシャル・プランナーの山田静江さんです。
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所得税(住民税)の計算のしくみ
まず最初に、所得税(住民税)を理解するベースとなる「収入」「所得」「課税所得」の関係について、図を使ってわかりやすい説明がありました。
所得=収入‐経費等(必要経費、公的年金等控除、給与所得控除など)
課税所得=所得‐所得控除(基礎控除、社会保険料控除、生命保険料控除など)
税額=課税所得‐税率‐税額控除
収入と所得
10種類ある個人所得についての説明の後、終活世代の収入減である「公的年金」と「個人年金」という収入があった場合の、所得の計算方法について、事例を使っての説明がありました。
所得控除/所得控除額を計算してみよう
税金を下げる効果のある所得控除には、①租税力の低下を考慮するためのもの、②社会政策上の要請によるもの、③最低生活費を保障するためのもの、④個人的事情を考慮するためのものがあります。
その中で、生命保険料控除について、事例を元にワークを行い、前半は終了。休憩の後には、実際の事例で人的控除(基礎控除、配偶者控除、扶養控除、障害者控除など)がどのように適用されるか説明がありました。
所得税を計算してみよう
ここまで学んだことを基に、69歳の方の事例で、所得税と住民税の計算ワークを行いました。所得税と住民税がどのように計算されるのか、基本を学ぶことができました。
企業年金等について
最後は、確定拠出年金、確定給付企業年金、中退共、国民年金基金などの企業年金(私的年金)について説明がありました。
これらは、「一時金」でもらうか「年金」でもらうか選択することができますが、受取り方によって異なる所得として扱われるため、税金の計算方法も異なります。またそれぞれのメリット・デメリットについても知ることができました。