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イベントレポート
【サロン】知っておきたい老い支度のための家の片づけ方
11月24日(火)。小春日和の東京飯田橋。暖かい陽射しのもと、らしさサロンが開かれました。講師は、らしさ正会員で整理収納アドバイザー1級の飯田道子さんです。
高い所に手が届かない、押入れの奥からモノが取り出せない、どこに仕舞ったか忘れたのでまた買っちゃった…。老いが進むにつれ、若いときにはできていたモノの整理ができにくくなってきます。やがて、誰かに頼らざるを得ない生活が訪れます。若いときの「見せる」、「魅せる」収納から、「診せる」、「看せる」収納へ。元気なうちから家族の誰もがモノを取り出せる収納へと切り替えましょう、と飯田さん。
とりあえず紙袋へ。こんな習慣も見直しましょう。歩行の妨げになるモノは生活導線に置かないこと。転倒がきっかけで寝たきりになるケースもあるからです。整理収納は安全対策でもあるのです。
必要なモノとそうではないモノを分別するには、優先順位が肝心です。わかっちゃいるけど、なかなかモノが減らなくて…。「片付けてヨ!」、子から親への厳しい言葉も。相続以前に片付けで揉めるケースもあるそうだから、無理強いは禁物です。
分別するための魔法の質問。「あなたにとって家族に託したいモノ、引き継ぎたいモノはなんですか?」。言われてみれば、それほど無いような気がしてきます。使わないモノや使えないモノに囲まれた生活から、家族に引き継ぎたいモノが整理された暮らしへ。シンプルライフのススメです。相続の相談を思い浮かべてみてください。家族に何を残したいですか? 『ら・し・さノート®』に書き留めるのは、お金や財産だけじゃありません。自分が頑張ってきたこと、自分が大切にしてきた言葉を憶えておいてほしい。これはモノじゃありません。心ですよね。気持ちを残すことも、『ら・し・さノート®』の役目です。
モノへの執着を振り払い、ばっさばっさと捨てるにはどうすればいい? 自称片付けマニアの飯田さんが伝授する整理収納の鉄則
その一、まずは代用、兼用でモノを減らすこと。
その二、日、週、月、年…、使う頻度で取捨選択を。もう少しでクリスマス。ツリーはいくつ持っていますか?毎年買っていませんか?小さいツリーだけ残してあとは捨てちゃいましょう。
その三、よく使うモノはタンスや引き出しの手前に仕舞うこと。“引き出しを開ける・出す”のツーアクションまで。少ない動作で取り出せるように収納するのがポイントです。
その四、リサイクルを活用しましょう。予想外の金額で買い取ってもらえて思わぬボーナスが手に入ることも。反対に、モノの後始末に二百万円の費用がかかったケースもあるそうです。
残された家族に迷惑を掛けないためにも、老い支度として自分自身で始末をつけることが大切のようですね。
(報告 らしさ正会員 会田圭)